理解力ある担当者に巡り合うまでの努力

 IT業界で活躍してきて能力が高くなったエンジニアがエンジニア向けの人材紹介を利用して転職するときには、最初に時間をかける必要があることは心しておかなければならない。
 エンジニア向けの人材紹介会社は機械によって自動化されているわけではなく、担当者が割り当てられてエンジニアの情報と求人情報を照らし合わせながらマッチングを行うことにより運営されている。担当者との巡り合いが魅力的な求人に出会えるかどうかを大きく分ける要素であり、自分の能力や魅力を正しく把握できる理解力を持っている担当者に出会うまでは、何社でも相談するという覚悟が必要である。
 優秀な担当者がいることで知られている人材紹介会社であっても、たまたまその優秀な担当者に当たらなければ意味がない。人材紹介会社に勤めている人はエンジニアとしての基礎を身に付けている人も多いが、専門分野が異なっていれば正しく能力を理解してもらうことは難しいだろう。
 日本では大手だけでも何社もエンジニア向けの人材紹介会社があるため、一つや二つに限らずに次々に登録し、魅力のある担当者に巡り合う努力をするのが肝心である。その努力をした上でおもむろに求人の紹介を待っていれば、理想的な求人を見つけ出すことができる。
 紹介される求人の内容は担当者次第のため、波長が合っている人に出会うまでは妥協しないことが大切である。
 場合によっては、数人の担当者と同時にやり取りをすることも必要になる。